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一般的な債券にはみられないような特別な「仕組み」をもつ債券です。
この場合の「仕組み」とは、スワップ(※1)やオプション(※2)などのデリバティブ(金融派生商品)を利用することにより、投資家や発行者のニーズに合うキャッシュフローを生み出す構造を指します。こうした「仕組み」により、満期やクーポン(利子)、償還金などを、投資家や発行者のニーズに合わせて比較的自由に設定することができます。
※1 スワップとは、金利(固定金利と変動金利)や通貨(円と外貨)を交換する取引をいいます。
※2 オプションとは、あらかじめ約束した価格で、一か月後、一年後など将来に売ったり買ったりできる権利をいいます。
債券とは
国や地方公共団体、企業など(「発行体」といいます)が、投資家からお金を借りるために発行する有価証券です。平たくいえば、投資家はその債券の発行体にお金を貸しているということです。
通常、お金の貸し借りをする際は、お金を借りた人が貸してくれた人に、借りたという証拠として借用証書を残します。債券も同じように、借りたという証拠に「債券を発行」します。
債券は、あらかじめお金を返す期限日(償還日といいます)が決められています。その期限のことを満期といいます。満期になると、借りたお金は全額返さなければなりません。また、お金を借りている間、つまりお金を返すまでにあらかじめ決められた条件で利子を支払います。
デリバティブ(金融派生商品)とは
株式、債券、金利、通貨、金、原油などの原資産の価格を基準に価値が決まる金融商品の総称です。原始的な商品から派生した商品として、金融派生商品と呼ばれ、英語の“派生する(derived)”を語源としてデリバティブとも呼ばれます。取引形態としては、先物取引、オプション取引、スワップ取引などがあります。
EB債
EB債とは、株価の変動によって、償還金を金銭として受け取るか、株式として受け取るかが変わる仕組債だ。そのため、EB債は「他社株転換可能債」とも呼ばれています。
EB債では、転換される株式はあらかじめ決められており、対象株式と呼ばれます。対象株式の株価が、償還前の判定日に一定の価格以上であれば、償還日には現金が受け取れます。
一方、対象株式の株価が一定の価格を下回れば、対象株式そのものが償還されます。つまり、債券の発行体とは異なる別の会社の株式が交付されることになるのです。
EB債を購入する際には、株価がどのぐらい変動した場合に株式による償還が行われるのか、よく条件を確認する必要があります。また、株式で償還されたのち、対象株式の株価がさらに下落すれば、損失が大きくなる可能性があることにも留意が必要です。
日経平均リンク債
日経平均リンク債とは、日経平均株価の変動によって、償還金や利率が変動する仕組債のことです。
償還金が変動する仕組債では、日経平均株価が株価経過観察期間中にあらかじめ定められた水準以下とならなかった場合は、償還日に額面同額の償還金を受け取れます。一方、日経平均株価が株価経過観察期間中に一度でもあらかじめ決められた水準以下となった場合は、日経平均株価の変動に連動して償還金が減少することになる場合が多いです。
利率が変動する仕組債では、日経平均株価の変動に応じて利率が変わります。利率決定日に日経平均株価があらかじめ決められた水準以上となった場合は高い利率が適用されます。一方、日経平均株価があらかじめ決められた水準未満となった場合は低い利率が適用されるのが一般的です。