外貨投資詐欺の拠点摘発

《埼玉新聞 2015年2月10日付配信》

外貨投資詐欺グループの犯行拠点を摘発したとして、県警捜査2課と草加署、秋田県警の合同捜査本部は9日、詐欺の疑いで、八潮市八潮4丁目、職業不詳山口優樹容疑者(24)ら22~24歳の男4人を逮捕。犯行拠点とされる東京都台東区下谷のマンションなどを家宅捜索した。

4人の逮捕容疑は昨年9月下旬、神奈川県横須賀市の無職女性(83)方に、外貨投資のパンフレットを郵送。同年10月初旬ごろまでに、「今のうちにベトナムのお金を買っておくとすぐに何倍にもなって戻ってきますよ」とうその電話を複数回かけ、信じた女性から3回にわたり、東京都豊島区東池袋の私書箱に現金計70万円を送らせ、だまし取った疑い。

同課によると、4人は架空の資産運用会社「ピースインターナショナル」を名乗り、実体のない外貨投資のパンフレットなどを郵送していた。県警は昨年1月から、逮捕した容疑者4人を含む犯行グループの捜査を開始。グループは犯行拠点を都内新宿区、渋谷区、中央区に転々と移していた。メンバーの行動確認など捜査を継続し、横須賀市の被害で立件した。

県警捜査員が9日、台東区下谷の拠点や容疑者の自宅などを家宅捜索し、山口容疑者ら4人を逮捕。拠点となったマンション一室から、投資詐欺の電話をかける際のせりふなどが記載された「マニュアル」や携帯電話、名簿類などを押収した。

県警は「ピースインターナショナル」という社名による同じ手口の犯行を、少なくとも6都県で確認。被害額は2千万円に上るとしている。

同課は他にも共犯者がいるとみて、4人の認否や犯行における役割分担などを明らかにしていない。

   

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