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参照元:毎日新聞
2017.3.9(木)23:58配信
身寄りのない高齢者らから違法に現金を預かったとして、大阪府警などは9日、公益財団法人の認定を取り消された一般財団法人「日本ライフ協会」(東京都、破産手続き中)の元代表理事、浜田容疑者(63)=三重県亀山市=ら元役員3人を出資法(預かり金の禁止)違反の疑いで逮捕した。府警は3人の認否を明らかにしていない。
当初は、将来の葬儀代などに充てる預託金を弁護士らでつくる共助事務所で管理していたが、浜田容疑者らは事務所を通さずに資金を集めるようになり、4億円以上を人件費などの運転資金に流用したとみられる。
逮捕容疑は2014年4月~15年6月、三重県の高齢者ら約40人から、約2000万円を協会の口座に振り込ませるなどし、許可を得ずに預かったとしている。
日本ライフ協会は、1人暮らしの高齢者の身元保証から死後の葬式などを一括契約する「みまもり家族」と称する事業を全国展開。基本的な契約プランでは、会員が支払う約160万円のうち、約100万円が入会金や会費で、約60万円が葬儀費などに充てる預託金となっていた。
府警などによると、協会は10年7月に公益法人として認定された際、預託金を管理する共助事務所を置く「3者契約」が条件だった。だが、協会は同年12月には共助事務所を通さずに預託金などを預かる「2者契約」を勝手に始めたという。
2者契約では、約1800人から預託金として約8億8000万円を預かっていたが、うち約2億7000万円を流用。浜田容疑者が理事長だった別のNPO法人に迂回(うかい)融資した約1億7000万円も焦げ付いた。浜田容疑者は15年12月、毎日新聞の取材に「自転車操業だった。拡大路線を取ったのは間違いだった」と話していた。
協会側は昨年2月、民事再生手続きを申し立てたが、大阪地裁は同年4月に破産手続き開始を決定。会員に対して約10億円の債務があるが、返還額は約3億円にとどまっている。【池田知広、戸上文恵】
高齢者をターゲットにした悪質な事案になります。
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