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令和4年5月11日
引用元:朝日新聞デジタル
企業の株を持つともらえる株主優待物が証券会社に集まり、水面下で入札にかけられている。落札したチケット会社は転売し、優待物は格安チケットとして市中に出回っている。入札には限られた業者だけが参加する仕組みで、入札をかたった詐欺事件まで起きた。
大阪府警は2021年11月、株主優待物の取引会社「シー・ティ・エヌ」(東京)の代表取締役、菊田容疑者(54)を詐欺容疑で逮捕した。詐欺罪で起訴され、公判中だ。
起訴状などによると菊田被告は19年4月、「入札で得た株主優待物のクオカードを転売すれば差益が出る」などとして、大阪市の男性から約5千万円をだまし取ったとされる。
菊田被告は22年3月の初公判で「間違いない」と罪を認め、4月の公判では「会社の運転資金を集めるために入札だとあざむいた。19年4月ごろに資金繰りが厳しくなり、自転車操業状態だった」と話した。以前は実際に株主優待物を取引していたという。
北九州市の40代の自営業男性は18年秋、菊田被告の会社を訪れた。菊田被告は「証券会社が主催する入札でクオカードや優待券を仕入れる独自ルートがある。出資すれば月5%の配当を出す」と話した。応接室の机には数千枚のクオカードが並べられ、「これも転売用で仕入れてきた」と説明したという。
「株主優待物の入札」を耳にするのは初めてだった。男性は「そんなものがあるのか」といぶかしんだが、証券会社の社名が書かれた書類を見せられ、信じた。株主優待券やクオカードの入札へ出資を誘われ、親族や知人の分も含めて1千万円を出資したという。
数カ月は配当が振り込まれたが、19年夏ごろから途絶えた。
男性ら出資者16人は21年10月、菊田被告らを相手取り、約1億円の損害賠償を求めて福岡地裁小倉支部に提訴している。
令和3年11月20日
引用元:産経新聞
証券会社から株主優待券を購入できる入札制度が存在するとかたり、入札への出資名目で男性2人から現金計約4億3800万円をだまし取ったとして、大阪府警捜査2課などは20日、詐欺の疑いで、株主優待事業を手掛ける「シー・ティ・エヌ」(東京都渋谷区)代表取締役、菊田容疑者(54)=住所不定=ら3人を逮捕したと発表した。府警は3人の認否を明らかにしていない。
ほかに逮捕されたのは、いずれも同社元幹部で茨城県つくば市の無職、熊野容疑者(63)と東京都台東区の無職、上林容疑者(48)。同社の事業をめぐっては、大手証券会社などが無断で名称を使用されているとして注意を呼びかけていた。
菊田容疑者の逮捕容疑は平成31年4月~令和元年6月、上林容疑者と共謀し、大阪市阿倍野区の50代男性に優待券の入札をめぐる架空の投資話を持ちかけ、計約3億8800万円をだまし取るなどしたとしている。
令和3年11月20日
引用元:朝日新聞デジタル
「株主優待券の売買で利益が出る」とうその勧誘をして現金をだまし取ったとして、大阪府警は20日、株主優待券売買会社と称する「シー・ティ・エヌ」(東京都渋谷区)の代表取締役、菊田容疑者(54)=住居不定=と同社元役員、元従業員の計3人を詐欺容疑で逮捕したと発表した。3人の認否は明らかにしていない。
捜査2課によると、菊田容疑者らは2019年4~6月、証券会社が保有する株主優待券を販売する入札があり、購入して転売すれば利益が出るなどとして出資を誘い、大阪市の40代と50代男性計2人から合わせて4億3800万円をだまし取った疑いがもたれている。実際には入札は存在していなかったという。
菊田容疑者らは男性に、利益を上乗せして出資金を返したり、入手した株主優待券を譲ったりする約束をしていたという。
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